その八 誕生日祝いに蜂蜜をくれるポーチギー☺️

    ポーチギーとは、ポルトガル人のことです。
    この日の朝、指定された時間にアパートメントの玄関に出ると、優しそうな熊のようなポーチギー、Mr.ビーン(本当の名前は2人ともよく聞き取れなくて、ビーなんとかって言ってたね〜ってことで勝手にそう呼ぶことに💦)が立っていました😳
   彼が、私たち2人をペネダ・ジェレス国立公園ツアーで、ポルトガルのネイチャーワールドにいざなってくれるガイドでした。出会いとともに、名前と生年月日を確認されました。誕生日を、イエスタディ‼️と伝えると、驚きながらもおめでとう🎊と言うMr.ビーン。笑顔がすてきな方でした☺️こういう方に悪い人はいない!と信じているまさこです。
    彼が運転する車で、いざ出発!
    車の中では、ルドルフさんのおかげで彼との会話が弾み、プライベートなことも含めいろんなことを話しながら大自然が待つ国立公園へと向かいました。高速道路を下りてなお、1時間近く田舎道を走り、公園入り口近くの売店で休憩。
    ガタガタの道をどんどん登り、Mr.ビーンが最初に案内したのは、山を分入ったところに現れる古い石積みの家の跡が立ち並ぶ遺跡群でした。遺跡群で、私たちの質問にあれこれと答えては、歴史や自然のいろんな知識を教えてくれました。ここの石はローマ時代の石を使っているのだということ。ヒイラギの葉は、雫の形とクリスマスケーキに刺さってるトゲトゲの形と2種類の形の葉が同じ1つの木にあるという不思議。地面から直接花を咲かせる不思議なワールドサフランという植物のことなど・・・。
    まさこには、彼の説明のかなりの部分は理解できていなかったのですが、精一杯伝えようとする誠実さには感動していました☺️
    途中、車から降りて、日本のほおずきに似た植物を取ってきてくれたり、ぶどう棚の前では、こっそり実を取って食べさせてくれたりして、その地域の暮らしや風習など、ありとあらゆることを話してくれました。
    あちこち案内して回り、早くも15時😅小さな村のレストランで遅いランチ。彼曰く、ポルトガルでは、ビッグランチと言って、しっかり食べるようで、前菜にベーコンやハム、チーズ。白ワインが一本。次にパンにスープ、トマトサラダに揚げたオムレツ?、さらにはステーキにポテトフライ、最後はデザートまで出て来ました😅
    日本人の私たちにはあまりも多過ぎる量で、申し訳なくも残してしまいました。日本では、食品ロスが大きな問題になっています。困った顔の私たちに、Mr.ビーンが「ここでは、食べ残したものは全て、飼っている家畜の餌になるんだから、気にしなくていいよ。」と言ってくれて、ちょっと安心☺️
    さらに、レストランの隣に立つ地域の特産品を置く店で、ハチミツの瓶詰めを買ってまさこに「ハッピーバースデー🎂‼️」とプレゼントしてくれました。熊のプーさんみたいな人が、ハチミツをまさこにくれたんです‼️なんて優しい心の持ち主なのでしょう☺️
    この時点までに、もうかなりいろんなところを案内してくれたし、ポルトから遠く離れて来ているし、これでツアーは終わりかな?ここから一気にポルトに向かうのかな?と思っていたら、大間違い😅
    この後、公園内の林間コースのハイキングが待っていました😳もう、17時過ぎです!日本で登山をするまさこからは想像もできない時間からのスタートです。日没が遅いのでしょう。彼のお気に入りのコースで軽く30分程度のハイキングとのことでしたが、ここでも彼は林の中でいろんなことを教えてくれました。木の幹に寄生した木の実のようなものの正体はモスキートから身を守る虫除け効果を持つ塊なのだとか、林にやってくる動物たちのこととか、季節ごとに姿を変える公園の様子とか・・・。
    実はまさこ、このハイキングで、赤面では済まないくらいのハプニングに遭遇しました。というか、まさこがハプニングを引き起こしたというのが正しいか?ハイキングを始める時点で、彼に「レストルームはないの?」と聞いていました。なにしろランチで白ワイン一本空けていたので😅「NO!!」とMr.ビーン。そこで、山女の意地を見せて「in forest. I do!」と強がりました。しばらく森を散策した頃、彼が突然まさこにテッシュを渡して、まあ、この辺りでどうぞ!われわれは、先に進んでますから、というようなことを言って笑っています。OK!と草むらに入り「お花摘み」。よし!と立ち上がったところに、外国人カップルが登場😱
    ひえ〜っ‼️って言うのは、まさこではなく、相手の外国人カップル。女性が男性の前に立ちはだかって、まさこを見せないようにしてくれました。sorry〜あはは〜🤣と笑ってごまかしながら、かけてその場を逃げました。離れたところにいたルドルフさんが、まさこの笑い声を聞いて「彼女はハプニングも笑いに変える人なのよ!」とMr.ビーンに話していたところだったそうです!
    泣きたくなるような出来事なのに、日本ではないということが、気を大きくしていたのでしょう!手を叩いて大笑いで済んでしまいました😅
    その後も、帰るという言葉はどこかに忘れたのかな?と思うくらいのペースであちこち見せてくれました。もうこれで帰ろうね、と言ってしばらくすると、2人に見せたい滝がある。どうする?などと聞いてきます。見たい!!ということで、滝も見に行って〜😰この時点ですでに18時50分💦彼のサービス精神に、もう私たちはついていくしかありませんでした。
    日本では、ありえないプライベートなツアーでした。ポルトに入る手前で、私たちの朝食のパンを買いにスーパーマーケットにも連れて行ってくれて、至れり尽くせりのネイチャーワールドツアーは、終了!
     アパートメントに着いたのは、なんと21時30分でした😱

    その後、会社に帰って車の掃除や点検をしているMr.ビーンからルドルフさんにメールが届きました。「ブルーのポーチがありました!忘れ物だと思うので、明日アパートメントに持って行きます!」と。ほんとにどこまで人がいいのでしょう😅
   翌日、彼との再会があり、ポーチがルドルフさんの元に届けられたのはもちろんのことです☺️💕

    ちなみにあとで送られてきたメールを見ると、彼の名前はペドロでした😅???ビーンって何?