「近くまで来ました!」「何色の車?」「白です。」
メールでこのやりとりをして、白い車を探しました。軽自動車かと思いきや、でっかい高級な感じの車でわったんは登場しました😅
駐車場まで走って案内するまさこの後ろを車で追ってきたわったん。車を降りるや「走り方、変わりませんね〜!」
あなたこそ変わらない笑顔だね〜、わったん。
用意した簡単なお昼ご飯を食べながら、近況を語ります。そう。やはりわったんもシオリンと同じ悩みを抱えてやってきたのでした。
これまで頑張って来た自分の人生。二人ともそのことには自分なりに自信を持っているようです。けれど、そんな頑張ってきた自分を振り返り、未来を想像すると、このままでいいのか?この生活を変えたい!変わりたい!と願っているのです。
「せんせいと話したかったんよ〜。」と二人は言いました。
誰にだって人生に悩むときはあります。まさこだって、いくつもあった人生の岐路を前に、自分で道を選んでここまできました。判断に悩み、ジタバタしながらも、最後には自分が決断を下してきました。彼らもまた同じ。まさこに話しながら、おのおのの道をどう選択しようか一生懸命探っているのでしょう。
まさこと話しながら、なるほど!と言うこともあれば、でもね!と切り返すこともある。そうやって、自分とは違う他者の考えを取り入れたり排除したり、納得したり反発したりしながら、自分らしく生きていく道を探しているのだろうなぁと思います。
人生の岐路に立ち、未来の自分を見つめる2人。2人が人生のその場面で、まさこの存在を思い出し、まさこと話してみよう!!とてぃだにやって来てくれた。そのことを率直にうれしく思います。まさこも頼りにされているのか?と思うとなんだか誇らしく、大袈裟にいえばまさこの存在の意味を感じさせてくれます。
ところで、彼らにまさこの存在を思い出させたのが、夏の参議院選挙前に取り組んだ「若者よ!選挙に行こう!!キャンペーン」の教え子への手紙作戦だった、ということです。
「18歳選挙権」が導入されたのは、まさこが退職する前でした。日本の若い子たちの選挙に関する意識が問われる出来事でした。
ずいぶんと昔の話ですが、キンさんギンさんという100歳を越えてなお元気な双子の女性がテレビに出ていたことがありました。あるとき、インタビューを受けて「100年の人生の中で一番うれしかったことはどんなことですか?」と問われて「選挙権がもらえたこと。」と答えられていたことが印象に残っています。市民に選挙権が付与され、さらに長きに渡るときを経て、やっと女性にも選挙権が付与されたという日本の歴史を感じる一言でした。
そして、今18歳選挙権へ。でも、肝心の若い子たちの選挙への意識は、低いまま。投票率は惨憺たるものでした。ある学者は、日本の若者は「自分が投票したら社会が変わるという意識が低い。」と言います。そして、「教育で選挙のリアルが教えられていないのだ」とも😰
教育⁉️まさこがそうであったように、かつての教師たちは、みんなドキッとしたことでしょう。
私たちは彼らに何を語って来ただろう・・・。伝えてきたつもりで何も伝えてなかったのだろうか?
同じ思いを抱く退職教職員の仲間たちが集まって、それぞれの教え子たちにメッセージを送ろうということになりました。そして、今年の夏取り組んだのが、そのキャンペーンでした。
まだ、年賀状のやりとり程度でもつながっていた教え子たちには、封書で。メールやLINEでつながっている子たちには、画像を送って、自分の考えを持とうよ!!政治は自分の人生に、そして未来に無関係ではないよ。無関心が一番だめなんだよ!!と呼びかけました。ほとんどの教え子が反応してくれ「初めて投票に行きました😅」という返信をくれたり。
シオリンは、しばらく投票に行ってなかったけど、せんせいからのLINEで久しぶりに投票に行きました。自分の未来は自分たちで考えて、意思表示しないとね!と言っています。そして、あれ、せんせいが書いたやろ?すぐに、せんせいの文章やなぁって分かったよ。学級通信を思い出したんよ〜😊とも。
シオリンやわったんとの再会で、
そうか〜、私たちだって、語ってこなかったわけじゃないんだ。けれど、きちんと伝えられてはいなかった😥
このキャンペーンは、決して遅くはない。これからも続けて行こう!!と思えてきます。
彼らに勇気と元気をもらいました☺️
画像は、若者よ!選挙へ行こう‼️キャンペーンの原稿です。