山友マツさんから誘われて、太宰府四王寺山に咲く、セリバオウレン(芹葉黄蓮)の花に会いに出かけてきました。
まだ明けやらぬ空。山際が紫色から次第に黄金色に変わろうとする頃、Y隊長の車に乗り込んだのは、マツさん、キシミさん、そしてまさこでした。
車の中で、簡単な自己紹介。キシミさんとは、初めての山行です。マツさんの紹介なのですが、実はこのおふたりも、一緒の山行は、今回が初めてだと言います。
登山アプリのYAMAPで、それぞれ活動記録をアップしていて、その記録を読んではお互いに「いいね!」をしていたそうで、あるとき、マツさんが自分の記録に「いいね」してくれるキシミさんのプロフィールから、下関の方で、同じ年齢層の方と知り「いつか、ご一緒しましょう!」と声をかけ、今日のセリバオウレンに出会う山行にご一緒することになったそうです。
実は、先月の四王司山の初寅の日、山頂の四王司神社⛩の前で、初の対面は済んでいたのですが😅
それにしても、今どきです‼️
ネット上のつながりで、山友の輪が広がっていくなんて😳
「私、今年で80になるの!」というキシミさんですが、YAMAPの使い方も熟知して、ばんばん使いこなしておられます。まさこもY隊長もYAMAPは無料会員ですが、マツさん、キシミさんは、プレミアム会員。地図も使い放題、画像のアップ枚数も制限なし。
どおりで、マツさん写真を撮りまくっています。隊長と先を歩いていて、振り返ると、姿が見えない😅活動記録を丁寧に残すための画像を分岐点ごと撮って進んでいるからです。
「ここの写真を撮りたいのよ〜!」とつぶやきながら。
「いいですよ〜。自分のペースで、ゆっくり来てくださいね〜」と隊長。
だけど、まさこは(もちろんマツさんも)知っています。隊長が待つのが嫌いな人だということを。
ちょっとだけ、隊長のことをお教えしますね。
運転が得意で誰もが感心するくらい運転上手な隊長。いつもたいてい隊長の車で登山口に向かいますが、彼から何度も聞いた「私は止まってるのが嫌いなんですよ〜。信号で止まるのも本当は嫌い!」の言葉が隊長らしさを物語っています。
以前、久住の平治岳にミヤマキリシマを見に出かけたときも、道路工事の片側交互通行の赤信号を無視して突っ込んでいくのに、恐怖を感じたことがありました。
「ぎょっ!!隊長!!信号、赤ですよー!」と叫ぶまさことてらミン。「大丈夫!来ませんよ」と自信たっぷり。そのときは確かに対向車はありませんでした。以来、まさことてらミンは、こっそり隊長のことを「デンジャラスな男」と呼んでいます。
信号で止まるのが嫌いな隊長は、山でもショートカットが得意です。道なき道、けもの道、どこでも登れそうなところは、ズンズン登ります。あのときの平治岳も、突然正規の登山ルートを外れて、案内の看板にはない直登のコースを登らされました。どんどん先を登る隊長と副隊長のタニさん。とっくに姿が見えなくなっていました。息も絶え絶えになりながら、必死で後を追っていましたが😅、山頂手前でその道とも言えないルートを下ってくる人に出会い、その方の「あと少しですよ。すごくきれいですよ!頑張って」の言葉に励まされて、なんとか登り切ることができました。
それに、てらミンがいてくれたから不安も半分、休みながらも前に進む勇気がわいてきました。もしまさこひとりだったら、途中引き返していたんじゃないかな〜。
山頂で待つふたりと合流。ほら!と指差す方を見ると、見渡す限り山一面のミヤマキリシマが目に飛び込んできました‼️山が丸ごとミヤマキリシマの花で覆われています。思わず、うわぁーー❣️っと声が出ました。
私たちに、あの辛く険しい急登を登らせたことの意味がはっきりと分かった瞬間でした。ミヤマキリシマに会いに山を登っていることを忘れてしまうほどきつかったあの登り。汗びっしょりになって、ひたすら地面だけを見つめて登り切った、その先に出会うその感動の光景を、隊長は知っていて、このルートを選んだのだなぁと。
自分の足で登った者だけが出会える感動の光景。
止まるのが嫌いで、ショートカットが好きな隊長との山は、いつもいつも、ちょっとデンジャラスで、必ず感動がある。とにかく吹き出すほど、面白く楽しいのです。
この日も、立ち止まるのが苦手な隊長が、マツさんのペースも大事に、先に行っては待ち、行っては待ち。
とくに、セリバオウレンの群生する場所まで案内したら、ここはたっぷり時間がかかると思ったか、ひとりずっと先まで進んでいて、おやつを食べながらゆっくり待っていてくれました。
さて、この日の目的のセリバオウレンの花は、思っていた以上に小さくて、それと教えられなければ見過ごしてしまうほどの可愛らしい花でした。おそらく花は、5ミリくらい。道端に座り込み、薄ピンクや白い花にカメラを近づけて、何枚も何枚も写真を撮りました。あ、こっちのが可愛い😍あらら、これも!!と目移りしながら、たっぷりの時間楽しんで、隊長の待つ場所に向かいました。
「いい写真が撮れましたか?」と聞きながら、目的達成に少し安心したようで、そのあとは景色のいい場所を通過するルートを選択して、スタート地点の県民の森公園まで案内してくれました。
帰りは、早めに出発して、高速道路を使わず下道を走ったのですが、「今年80」発言のキシミさん。車の運転もお好きだとのこと。平気で福岡辺りまで運転されるらしく、この日の道にも詳しい様子でした。
健康的で、自分のやりたい思いを大事に生きるキシミさんやマツさん、そして隊長。
私だって、これから先、まだまだだぞ!
自分の未来に希望を感じる出会いの山行でした。
青い空に向かって、まるで突き刺すようにそびえるメタセコイアの林☺️
清々しさとともに、空に吸い込まれて行きそうな気持ちになります。