西の京 友と歩けば、瑠璃光寺


 周南に暮らすスミさん。周南と下関の真ん中あたり、山口市で久しぶりの再会。
 「今年度は仕事の予定なし!久しぶりに会いませんか?」のお誘いに乗ってやってきました。ランチは、山口市でまさこがこのところお気に入りで何度か利用している隠れ家カフェ「なないろのんた」を予約。
 杖をついて現れるおばあちゃんは、何度行っても必ず最初にこう語ります。
 「きれいな空気、目に美しい自然、耳にはクラシックの音楽。この環境で食べることが健康につながるのですよ」と。
 今日も、木の温もりを感じ、クラシック音楽が流れる店で、ゆったりとした気持ちで美味しい料理をいただきました。
 地元で有機栽培されたこだわりの野菜を使って提供される一つひとつの料理は、全て植物性のもの、繊細で手間をかけたものです。彩りも味も、量も納得。さらには器もさまざまな作家の作品で個性的です。
 カウンター席。大窓の前に広がるのは、四季折々の山野草が咲き乱れる庭?いや、山の斜面。その向こうには、大きな堤があり、鴨もいます。まさに大自然そのもの。
 ソメイヨシノは終わっていましたが、手前には何やら木蓮の蕾のようなものが一斉に空に向かって顔を上げているのが見えます。「もう木蓮は終わったやろ〜?」とふたり。首を傾げながら尋ねると「ホウノキです!」と返ってきました。「もう少ししたら、大きな葉が出て、白い花が咲くんですよ!」という説明に、思わず「ほお〜!ホオノキー!」😆
 この日、思わぬ出来事がありました。
 食後のデザートとコーヒー☕️を楽しんでいると、おばあちゃんが、これをどうぞ!と差し出してくれたのは・・・
 てぃだやたまやに突然現れる鉛筆画家、かの自由人O画伯の画集を紹介したチラシでした😳
 「え?O画伯。ご存知なんですか?」と、びっくりして尋ねると「もう長年の付き合いなんですよ。」とおばあちゃん。
 そういえば、途中で出されるご飯の説明のとき「ハゼかけ米」という言葉が出てましたが、この「のんたハゼかけ米」の米作りプロジェクトでふたりは出会ったようです。今回画集が30号となる記念にと、おばあちゃんが書いた直筆のメッセージが掲載されていました。ステキな文字で、ステキな文章が☺️
 おばあちゃんと自由人O画伯。
 いくつになっても、やりたいことを持ち、前を向いて生き続けてる人たちって、妙に引き合って、繋がっていくもんなんだなぁ〜ということを、驚きとともに思い知らされた感じでした。
 出会いは奇跡
 ふふふ🥳また出会ったちゃったかな〜!
 さて、なないろのんたを出たあとは、スミさんと山口の街歩きを楽しみながら、久しぶりにおしゃべりの花を咲かせました。
 車を馴染みの教育会館駐車場に停めたら、まず亀山に登り、サビエル記念聖堂を回って、県庁前を通過。一ノ坂川沿いの桜並木を下って、赤煉瓦の建物がある公園へ。公園の木陰のベンチでしばらく休憩したら、国宝瑠璃光寺の五重塔を目指しました。西の京山口を散策して10,000歩。
 よく歩き、よくしゃべって、身も心も軽くなったところで、教育会館駐車場に戻り、「また会って話そうね!」と約束を交わし、別れました。
 今度はてぃだにどうぞ!
 
 初めて訪れた、秋のなないろのんた。使った吉野杉のお箸は、おばあちゃんに必ず持ち帰らされます☺️