8月6日 今年も青い空


 今日もいい天気☀️てぃだかんかんです。
 てぃだから眺める角島の海の画像とともに「海が青いよーー」とはやとさんにLINEしたら、「空もーー!」と返ってきました。
 そうです。空も青い!!

 青い空は 青いままで
 子どもらに伝えたい
 燃える8月の朝 影まで燃え尽きた
 父の 母の 兄弟たちの
 命の重みを 肩に背負って
 胸に抱いて

 青い空は青いままで〜〜と、歌いながら運転してきました。
 今日は8月6日。
 1945年の今日。広島に世界で初めて原子爆弾が投下されました。
 この日を子どもたちにどう伝えるか、教師だった頃、毎年考え悩んだものです。
 戦争とは何か。平和とは何か。
 生徒たちが自分ごととして、深く考えるためには、どう組み立てるか・・・。
 登校日や、夏休み前の道徳の時間に、計画し、資料を用意したものです。
「原爆は、恐ろしいもの」
「自分は、そのとき生きてなくてよかった」
「平和な今の時代に生まれてよかった」
 そんなところに、子どもたちの思いがとどまらないために、子どもたちと一緒に、もう一歩踏み込んで原爆とどう向き合うか、考えあぐねていたあの頃。
 今は一人、てぃだに向かう車の中で歌う「青い空は」
 世界が平和でありますように。
 まさこの祈りを込めて。

 広島の子どもたちによる平和宣言
 「本当の別れは、会えなくなることではなく、忘れてしまうこと」
 という言葉に胸打たれます。
 起こったことを忘れてはいけない。同じ過ちを繰り返してはいけない。

 もう語り合う子どもたちはいないけれど、一人でも忘れないでいよう!!ぶれることなく祈り続けようと、また思いを強くしました。

 実は、つい先日市民劇場の7月例会で、こまつ座の「母と暮らせば」を観ました。
 「母と暮らせば」は、まさこの大好きな劇作家井上ひさしの作品「父と暮らせば」の対になる作品です。
 戦後“命”の三部作を構想しながら、志半ばで亡くなった井上ひさしの遺志を引き継ぎ、山田洋次監督が作ったのが映画「母と暮らせば」でしたが、さらにその後、舞台化されたのでした。
 「父と暮らせば」は原爆投下後の広島が舞台でした。「母と暮らせば」は長崎が舞台。
 松下洸平と富田靖子の二人芝居だということで、かなり期待していましたが、期待以上にふたりの演技は素晴らしかった。
 なかでも、劇中、松下洸平演じる息子(原爆により一瞬で身体を焼かれ消えていった)浩ニが、母に向けて発する「幸せは生きている人のもの」というセリフが、印象的でした。
 幸せは生きてるからこそ感じられるもの。生きている人は幸せになっていいんだ!
 「母さん!幸せに生きろ!」
 「生きろ!!」
 と言っているようでした。
 原爆症への心ない言葉や差別、偏見。その中で、プライドもズタズタにされ、傷つき苦しみながら、死を待ち望んでいるように見える母への強いメッセージ。
 「母さん。あなたは、それでも生きているんだ!」
 まるで、観ている私に向かって「生きろ!」と投げかけられているように感じました。

 「幸せは、生きている人のもの」
 「そう!生きなきゃ!」「とびっきり幸せに」と思いながら、盛大な拍手を送っていました。