そうとは知らずの 二の寅へ


 約束の早朝軽登山。やっぱり四王司へ。
 8時前。勝山城公園駐車場に到着したときには雪❄️が舞い始めていました。時おり吹雪いて車のフロントガラス一面に雪が張り付いたりするので、少し不安になっていたまさこですが、「この雪は大丈夫よね」「予報だと雨が降るのは10時ぐらいからだし、もし無理なら途中で引き返すことにしようよ」と言うてらミンの言葉に勇気づけられ、登り始めました。
 今日の先導はてらミン。歩きながら「久住はもっと寒いよね〜」とつぶやいています。このくらいでひるんでいては凍る御池になんか行けませんよ!とまさこを叱咤激励しているかのよう。
 重たい雪雲が覆って薄暗い朝ですが、雪はちらちら舞う程度。このくらいなら汗もかかず返って気持ちがいい。
 見晴らしのきく鉄塔下まで登って少し足を休めたら、またすぐに登りすすみ、「到着〜」というてらミンの声に、はっと目を上げると石の鳥居が見えます。
 あら?もう着いた?😳って感じです。
 雪はチラついていますが、身体は温もっていました。
 山頂の四王司神社社殿のあたりに進むと、境内では湯を沸かすかまどの煙が立ちのぼっていて、神社には灯りがともり、障子は開け放されています。
 「なんだろう?」と神社に近づいて行くと社殿の中に人の姿が!!
 真面目なてらミンはちゃんとお賽銭を投げてお詣りしますが、お金は持って登らなかったまさこはお詣りだけ。すると、障子の内側から「おひとつどうぞ」と宮司?さんが御神酒の入った白い徳利を持って近づいてきて、白い皿のおちょこを差し出します。
 「いえいえ、私たち車だからね。いただくわけにはまいりません!!」と言おうとするまさこのそばで「そうですか?」と手を差し出しそうな気配のてらミン。
 へ???いやいやダメよ!車じゃん!と慌てたところで、「あ〜、でも車なんです」「車じゃなかったらいただきたいけど・・・」と残念そうなてらミン😆
 こういうところがナチュラルな人です。てらミンと親しくなり始めた頃、お酒は飲むほう?という質問に「飲むよ!!」と即答していたのを思い出して、吹き出しそうでした😅
 一方まさこは、気になることは何でも聞く癖があるので、宮司さんに「今日は何か行事があるのですか?」と尋ねてみました。「今日は寅の日なんですよ。今年2番目の寅の日。二の寅です!」との答えが返ってきました。社殿の中には、はりこの寅🐯がくくりつけられた笹がたくさん立ててありましたし、境内にはそれを知らせる看板もありました。
 今年は寅年。そういえば元日は寅の日でした。初寅。13日の今日は二の寅。
 初日の出をここ四王司から拝んだてらミン。そうとは知らず、たまたま2回目の寅の日にも登っていたということで「なんか縁起がいいかもー!」とうれしそう。
 いい年の始まりだね。きっといい一年になるよ!
 神社をあとにして、展望所に向かいながら「でも元日のおみくじは小吉だったしなぁ」「あの御神酒、いただきたかったね〜〜」とつぶやくてらミンは、またまたナチュラル😆
 展望所から鏡のような周防灘を眺め、朝ご飯のおにぎりを一つ食べたら、そそくさと下山しました。
 1時間半ぐらいの軽登山でした。

 雪が降る寒い朝です。境内の手水鉢の水が凍っていました。触ると案外厚い!!
 まだ見ぬ久住の凍る御池に思いは飛んでいきます。
 早朝軽登山。せめて週一、続けるぞー!