モヤモヤがハンパない!


 庭のデッキに夜露が降りていて、少しだけ涼しい朝でした。
 水曜日。今日は紙ゴミの日。たまりにたまった段ボール箱を崩してヒモでくくって3束。まとめてドン!と出しました。
 いつものように涼しいうちに庭の木や花に水をやっていると、これまたいつものように最高齢ランナーのレイゾウさんが家の前に現れました。
 「おはよう!!」と早朝の静まり返った住宅街で、びっくりするほど元気な声であいさつしてくれます。もちろん、まさこも「おはよう!!」と元気いっぱい返しますよ。
 笑顔のステキなレイゾウさんは、下関の市報の表紙になった人。海峡マラソンはもちろん、県内のあちこちで行われる「走る」イベントには、たいていエントリーして参加してる人です。
 この八十路の最高齢ランナーは、「今朝は、長府の海岸べりを走って来たんよ」「だいたい20キロかな」と平気で言ってます。まさこの目はまんまる😳です。
 お互い「動くのは朝のうちやねー」と。そこだけは、共通してますが、身体の締まりようはまるで違います。今年は山にも登らず、ダンベルも休止中。日記を見るに、体重は去年より2キロ以上増えてます。重力に逆らうことなく、腹回りの肉は下がりっぱなしのまさこ😮‍💨
 一方、ほとんど脂肪はないのか?と、骨と筋肉だけでできてるように見えるレイゾウさん。
 そろそろダンベル復活するかなぁと心の奥の方でささやく声が聞こえてきます。
 明日からね😅

 さて、朝のSNSタイムに見たFacebookに、またまた「はあーー⁉️💢💢💢😤」
 7月から教員免許更新制度が廃止され、すでに免許失効してるまさこも申請すれば、また交付されるのだとか。
 今や学校は深刻な教員不足。「教育に穴があく」という言葉は、まだまさこが現役の頃から言われていました。
 年度初めに担任が足りない!など、あり得ないことも起こっていました。この状態がさらに、教員の過酷な働き方に拍車をかけ、みんな疲弊して、優秀なベテラン教員が早期退職していく。教員のなり手がいない・・・。そこで、ついに制度を廃止にするという。
 この教員免許更新制度は、始まるときから問題だとずっと訴え続けてきたので、廃止はもちろん心から喜ぶべきことなのですが・・・。モヤモヤしたものが、拭い去れません😥
 
 貧しさの中、食べるものも切りつめて必死で働き、学費、生活費を仕送りしながら娘を大学に行かせてくれた両親。その思いに応えるように勉学に励んだ大学時代。そして手にした教員免許状。採用試験もなんとかクリアして山口県の教員になったまさこです。まさこの勤務地が決まった日、お酒を飲みながら泣いていた父の姿は、今も目に焼きついています。
 親の願いの詰まった教員免許状。まさこが50を超えた頃、突然降ってきたのが「教員免許更新制」でした。
 一生ものとして、手にしたはずの免許を法律一つで期限付きのものに変えるのか?という、あのときの驚きと怒り。
 この制度は、ちょうどまさこの年齢の教員からが対象となりました。つまり、まさこより一つ年上の人たちは、みんな終身免許。まさこの年齢の教員たちは、更新しなければ、免許失効となると決まったのです。悔しくても、腹が立っても退職まで働くために、初の免許更新の研修を受けました。30,000円を超える費用はもちろん自腹で。研修講座を開設する大学まで通う交通費ももちろん自分持ち。夏休みや冬休みを削って時間を作り出し、30時間の講義を受け、試験を受けて、手続きをしてやっと更新。でも、また10年経てば更新しなければならない😮‍💨
 退職してからは更新しなかったので、まさこは65歳で教員免許失効となりました。失効してからも、何度も「学校で働いてくれないか」と声がかかりましたが、「私はもう免許がありませんから」と断ってきました。まあ、それは口実で、もう二度と教壇には立たないことは心に決めていたのですが。
 だけど、親に苦労をかけ、やっと手にした教員免許。まさこの宝として一生持っていたかった。これが本音。
 その免許状を法律一つで奪い取り、失効させたことへの憤りは、今もこの胸にあります。
 こうやって、あのときの悔しさや憤りは、なかったことにされてしまうんだなぁというモヤモヤ。
 更新のために多くの教員に負担を負わせて来たことには、反省も償いもなく、しらっと法律を変えて、知らん顔。
 申請しなくても、元に戻せよ!
 返して!!まさこの教員免許状。
 ふざけんな!!

 と、汚い言葉で誰にともなく罵っている。
   
 ああ、暑い暑い夏にモヤモヤがハンパない!!