77年目の夏


他者を威嚇し、その存在をも否定するという行動をしてまで自分中心の考えを貫くことが許されてよいのでしょうか。私たちは今改めて、「戦争と平和」で知られるロシアの文豪トルストイが残した、「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ」という言葉をかみ締めるべきです 広島市長 松井一実

 今年も8月6日は、暑い1日でした。
 てぃだにやってきて、お客さま用に大きなテーブルを出したり、寝具の準備をしたりするだけで、汗が滴り落ちてきます。
 77年前のこの日も真夏の暑さだったと聞いています。何も知らない人間たちの日常に落とされたたった一つの爆弾。一瞬にして「人間」を奪う恐怖は、今に生きる私たちにははかり知れません。想像するのも怖くて、思わず首を振って、思い浮かびそうになるものを消し去ります。ごめんなさい。小さい人間なんです。
 だけど、その恐怖に耐えられる人なんているでしょうか?
 そう思えば思うほど、現実に耐えて、耐えて、生き抜いてこられた方たちには、言葉がありません。
 77年目の夏。また、周りがきな臭くなっています。また、あの恐怖をこの地球上の誰かの上に落とそうとする者が出てきています。
 それを止めるために平和行進に参加することぐらいしかできないけれど、できることはしよう!!と思っているまさこです。
 元教師の矜持
 「子どもたちに平和な未来を」

 そして今日は、平和式典前後に行われている「原水爆禁止世界大会」に参加した若い人が、広島からてぃだにやってきました。
 照りつける暑さをものともせず、元気いっぱいです。
 広島で学んだことを胸に刻み、今ある自分の自由で幸せな時間を精一杯楽しみ、そしてまた、未来のために自分にできることを探しながら生きる。そんな彼女たちのはち切れそうな笑顔に、希望を感じます。
 よく飲み、よく食べ、よく笑う彼女たちからパワーをもらって、まさこもおしゃべりに夢中に。夜遅くまで、てぃだはにぎやかでした❣️


 この平和がいつまでも続きますように。