予定変更した甲斐がありましたーー!!
早朝6時過ぎにはホテルを出て、新島々を目指します。程よく涼しい朝です。アルピコ交通の電車に乗り込み、車窓から眺める北アルプスの峰々。稜線もくっきり。まだ雲はかかっていません。いいぞ!いいぞ!!
山の情報センターで教えてもらったアプリでは、今日の乗鞍山頂の天気は午前中晴れ☀️マーク。信じて登ります。
新島々からバスに乗り換えて乗鞍高原バスセンターへ。あんなに青い空が広がっていたのに、ここに来て雲が空を覆い始め、ついに雨が窓を打ち始めます。あーあ、乗鞍高原バスセンターは、激しい雨。合羽を出して着て、折りたたみ傘を準備しました。
山の専門家たちが作ったアプリだもの、外れるはずがない!と思いつつも、不安がよぎります。それほどの強い雨☔️。
ここからは、シャトルバスで乗鞍山頂、日本一高い場所にあるバス停「畳平」を目指します。センターの高度が1,300メートルぐらい。畳平は2,700メートルを超えています。所要時間50分。一気に1,000メートル以上をバス🚌で登ることになります。
山頂到着時も雨が降っていました。風があり、折りたたみ傘も役に立たない😨
「ああ、せっかくはやとさんに3000メートル級の山からの景色を眺めて感動してもらいたかったのに悔しい💦」と思いつつ、ここまで来たんだからと言い聞かせ、見晴らしのきく富士見岳の登り口まで移動します。
これでは、写真も撮れそうにない😮💨
そう思ってしばらく登っていたのですが、突然はやとさんが後ろを指差します。青い空が見えてきました。雲が流れていきます。青い空がみるみる広がっていきます。
ヤッター🙌晴れたぞーー!!
実は、信州の旅の前日にスマホに気を取られて階段を踏み外し、右太腿の筋肉を痛めてしまったはやとさん。痛み止めの湿布とバンテリンの塗り薬を買って、だましだましで山にやってきていました。
富士見岳ぐらい登る?と尋ねても首を振ります。
まさこも、最初から無理はしない!!と決めていました。
雨が上がってくれたことだけでもありがたい。青い空が顔を出して、山々の姿をくっきり見せてくれただけで、感動。富士見岳にも、もちろん最高峰剣ヶ峰にも登らず、整備された乗鞍散策路をゆっくり歩いて登り、景色を楽しみながらお花畑へと下るルートを辿ることにしました。
水の色が美しい不消が池、奥穂高の峰など3000メートル級の山々、眼下の雲海、そして足元には高山植物の花たち。何度も立ち止まり、写真を撮りながら、ゆっくりゆっくり湿原へと降りていきました。
湿原のお花畑では、白い木道が陽の光を反射して、ますます白くまぶしく、ずーーっと奥へと伸びています。まるで空に向かう道のように。周りには、名前も知らないたくさんの花たち。ここは天空のお花畑。
「ねえ、この景色が見られて、私たち幸せやねー!!」と興奮して声をかけます。
「あなた、雨が降ってたとき、ああ、これはもう無理!って思ってたでしょう?」と、冷静なはやとさん。
「うん。天気予報が外れたのかなぁ。山の専門家たちが作ったアプリなのになーとは思ってたんよ」と話すまさこに、
「だと思った。でも、オレは信じてましたよ。晴れると」と胸を張ります。
おおー!!さすが、理科の先生。科学の目でものを見てるのね😌恐れ入りました!
広大なお花畑の真ん中で、昨日無人販売で買っておいたトマトをつまんだり、写真を撮ったり、大笑いしたり、乗鞍山頂でのひとときを楽しみました。
この日は、信州の旅最終日。予定変更したからといって、帰りの特急電車は変更できません。間に合うように、松本まで戻らなければ。山頂にいられるのは、3時間。
名残を惜しみながら、山頂畳平発13時の便に乗り込みました。
すると!です。
途端に雲が流れてきて、あっという間に空全体を覆い、山頂は全て雲の中。さっきまで感動して眺めた景色を全て消し去りました。前の座席に座った男性が「これが山の天気。変わりやすいんだなぁ。怖いね」と話していました。
私たちがいかにベストなタイミングで山頂での時間を過ごせたか。それこそ怖いくらいの晴れ女の威力でした。
「持ってる女と一緒でよかったねー」と話しかけると、無言の反応のはやとさん。「あなたも、持ってる男やからねー」ととってつけても、薄笑い。
科学の人に、この手のジョークは効きませんでした😮💨
はやとさんから送られてきた「天空のお花畑」での写真。なんという編集とコメント😆
老夫婦をかわいい花たちが迎えてくれましたよー!
明日には下関に帰ります☺️