普段テレビは録画以外ほとんど見ない。
ましてや、高校野球なんて、もう何年もちゃんと見たことがなかった。それが、ちょっとした用事があって、たまたま家に帰っていたときに見始めて、目が離せなくなってしまった。
そして、ついには甲子園で下関国際高校が大阪桐蔭学園に勝利する瞬間に立ち会えたという奇跡🤭
ファミリーLINEでも大盛り上がり。
甲子園というひのき舞台で、自分たちがそれまで積み上げてきたものを、あんなふうに出し切れるものなのか。自分自身に部活動で何かやりきったという経験がないせいか、いわゆる勝負ごとからは遠いところで生活してきたので、よく分からない。
だからこそ、彼らは大したものだと思う。
リモートワークの娘トモは、盆が過ぎてもまだ彦島の家にいる。彼女の中学、高校の頃の下関国際高校を思うと、これは一つの「ドラマ」のような出来事だねと、ふたり。しみじみ語りながら見入った。
当時、下関の中学教員だった者の多くは、多分この高校に足を向けて寝られないという思いを何度か抱いたことだろう。もちろんまさこもその一人だった。
やんちゃでいわゆる不良と呼ばれる男の子たちの進路の多くは、この高校だった。ここの先生たちの苦労は計り知れないだろうに、そんな生徒たちに寄り添い、見捨てず育ててくれるという信頼があった。自分たちが手を焼いて、苦労して送り出したからこそ、その先の苦労が見えるようだった。
そのうち、時は流れ、時代も少しずつ変化して、昔ながらの不良は姿を消し、次第に不登校というかたちの闇が子どもたちの間に広がっていったが、その時代にも、この高校は、闇を抱えた子どもたちを受け入れてくれたものだ。
足を向けて寝られない。
まさこだけでなく、はやとさんもよくそう話していた。
その高校が、今目の前で、奇跡のような試合を繰り広げている現実。
何年の歳月をかけてここまで来たのだろう。
高校スポーツは、強くなれば、必然的に力のある子が集まってくるもので、この野球チームも御多分に洩れず、現在は山口県の選手は一人だけという。下関出身はどうやらいないとも聞くが・・・
それでも力を込めて応援したくなるのは、過去を知り過ぎているからだろう。
高知で仕事中のはやとさんも、その情報に驚きを隠せず「えー???大阪桐蔭に勝つのは近江ぐらいだと思ってた」の反応。
その近江にも、彼らは、堅実な「ザ・野球」とも言える模範的な(トモ曰く、セオリーどおりの)試合を展開して、ついに決勝まで勝ち上った。
奇跡!!に出会えたなー!という感謝の気持ちだ。
本当に、野球なんてほとんど興味なく、テレビも見ないまさこなんだけど🤭
決勝は明後日‼️