坂・港・市・岬・沼、そして宿


 函館2日目。長ーい1日でした☺️

 ホテルの窓、カーテンの隙間からこぼれる朝の光。まだ5時だけど、外は明るい。ここは東京よりやや東。朝が早い☀️
 年寄りが、ひとり目覚めてごそごそすると、トモも起き出してきます。6時にはサツキも起き出し、3人で朝の散歩に。
 すっかり日は昇り、爽やかな空気の港町を歩きます。ここも坂の街。ホテルの前の坂道が一番有名な八幡坂です。美しい石畳みの両脇に街路樹。坂は港からまっすぐに山に向かってのびています。走る車も、歩く人もほとんどいない早朝の八幡坂。けっこうな急坂を登りきり、写真を撮りながら港へと下ります。誰にも邪魔されることのない時間を楽しみながら🤭
 ヨットハーバーの向かい側には赤煉瓦倉庫群。ビアホールのある金森倉庫、スタバに、ご当地グルメのラッキーピエロが立ち並ぶ観光地です。信号は目覚めていますが、車はほとんど通らないので、いわゆる不道徳な信号無視をし続けて我が物顔に広い車道を縦横無尽に歩き回りました。
 ホテルの朝食はつけていません。だって、函館なんだから、やっぱり朝市で海鮮丼食べなくっちゃ!!
 散歩を終えたらホテルに戻り、出発の支度。さあ、2日目の始まりです。とはいえ、すでに八幡坂を楽しみましたから、早起きで儲けたようないい気分で、いざ朝市へ。
 5時には開いてる朝市は、8時を過ぎるとひと段落の様相。だけど、市場のおじさん、おばさんたちは函館弁でさかんに呼び込みます。「うわっ!岩がき。美味しそう!」の声を聞き逃さなかったおじさんに呼び止められ「丼に岩がきオマケするよ!」と誘惑されます。あれこれ説明されるうちに、周りに人垣ができていました。「うちらいい感じでサクラになってるね」とトモが苦笑い。いいやん、入ろ!!と「食後のコーヒーがつく店は、うちだけよー」のどんぶり屋さんに入りました。
 ウニ、イクラ、ホタテにアワビの海鮮丼を注文。丼が出来上がる前に、おじさんが無造作につかんで調理場に持って入った岩がきが、ポン酢と一緒に出されました。
 「あたったりしてねー」「大丈夫?」「まあ、症状が出るのは2日ぐらい後やし」とこそこそ話をしながら、オマケの岩がきをいただきました😅
 丼は、肉厚プリプリのホタテ、コリコリのアワビ、あまーいウニ、そしてイクラがご飯に絡んで美味しい☺️朝から、お腹いっぱいになりました。コーヒー☕️も飲んで店を出て、市場でお土産を物色。
 毛蟹を買いたいサツキ。あちこち見て回るうち、ここでもやり手のおばさまから「美味しい毛蟹の見分け方教えよーか?」「買わなくてもいいから」に誘われて、丁寧で分かりやすい説明に納得😌。毛蟹2はいとホッケのひらきを宅配に。サツキの勤務するお店の人たちと食べるらしい。説明上手なおばさまの夫らしき男性が、水槽から引き揚げては秤で確認し、サツキの提示した金額に見合う毛蟹を2はい選んでくれました。納得!!
 ここでまさこは、てぃだの会の仲間たちといつか!と、酒のツマミに鮭とばを買いました。
 市場を出て、この日のメイン、大沼国定公園に向かいます。その前にちょっと津軽海峡を望む立待岬に立ち寄ることに。
 昨夜、百万ドルの夜景を眺めた函館山の山裾。海峡に突き出す立待岬は、なんとも絶景でした。遠く青森の大間が見えます。ヨット⛵️の浮かぶ海峡。心地よい風が帆をはらませているようです。
 海のあとは、山へ、沼へ。函館市街地から車で40分のところにある大沼国定公園を目指しました。和菓子屋「沼の家」で沼だんごを買って食べ、レンタサイクルで近づいた大沼は、まさに大きな沼でした。
 うーん、沼やねー💦
 水が澱んで、藻が繁茂してる。透明感のない沼の水に、まさこも娘たちも気持ちが萎えてきます。帰ろうかー😥
 おしゃれなカフェでお茶したあとは、不思議なかたちの単独峰、駒ヶ岳をバックに写真を撮って、大沼をあとにしました。
 今日の宿は湯の川温泉♨️の老舗旅館「若松」です。宿に向かう道すがら、ワイナリーに行ってみたい、牛とか山羊に会いたいと言うサツキの要望に応えてあちこち寄り道をしました。
 なかでも、昨日立ち寄ったワイン専門店で購入した山羊チーズ「ガロ」の工房、山田農場はなんとも印象的でした。
 山の中にぽつんと一軒家!!ナビを使っても、本当にこの道でいいの?と不安がよぎる未舗装の山道をすすみ、やっとたどり着ける小さな小さな店でした。栗の木のトンネルをくぐり抜けるとその先に広がる緑の草の斜面に白い山羊たちの群。そうだ、ハイジのチーズも山羊の乳からだったねと、思い出されます。
 昨日買ったのと同じ「ガロ」を買いました。ワイナリーで買ったロゼワインと一緒に食べようかな〜🤭
 2日目最後に立ち寄ったのは、六花亭五稜郭店。おしゃれで、まるで美術館みたいです。金沢の能登半島にある辻口博啓氏のル・ミュゼ・ドゥ・アッシュに似た感じ。
 北海道土産はやっぱり六花亭。彦島の仲間たちや今度東京で再会を予定してるかのこさんに!と、あれこれ買い込みました。
 少し疲れて、お宿「若松」に到着。
 大きな一枚板のテーブルの間で、ウェルカムお抹茶をいただきながら、チェックイン。
 10月に創業百年を迎えるという温泉宿「若松」は想像以上のくつろぎ空間。いいお宿でした😍
 昨夜と打って変わって、とっても優雅な気分で、海の幸山の幸が散りばめられた美味しい夕食をお腹いっぱいいただきました。その後は、部屋飲みもせずに9時前には爆睡のまさこ。どうやら娘たちもすぐその後に爆睡したらしい。
 夜中に何度か目覚めましたが、潮騒を枕に、また眠りに落ちていきました☺️


 
 六花亭五稜郭店入り口にて。
 さあ、買うぞーー!!