いろいろあって、疲れて帰り着く我が家。車を降りて見上げる空の美しさ。庭の椅子に腰かけて、しばらくながめていた。じんわり涙があふれる。
自然はどうしてこんなに美しい夕焼け空を創り出すのだろう。その姿が誰かの心を震わせているのだということに気づくこともなく、気負いもなく、ありのままの姿を見せているだけだからなのだろうか。
私は、何かを意識し過ぎてありのままに生きていないのかしらと、ふっと思ったり。
いやいや、自分が選んでその道にすすみ、やりたいからやってるんだから!と思い直したり。
それにしても、どうしてこんなに疲れるんだろうか・・・
なーんにもしないで、なーんにも考えない、一見無駄な時間が、本当は、人間らしく生きるために必要なものなのかもしれないなーー。
なぁーんて!!まさこにとって、何もしないでいる、それこそが一番苦手なことなのにね。
ただただ夕焼けに浸るひととき。そのひとときをぼんやり過ごしてから家に入る。
今夜も早く寝なければ!明日も早い!
最近始まったエルピスというドラマを録画で見ている。Netflixで韓流ドラマを見るようになって、日本のドラマは薄っぺらいなーと感じていたけど、このエルピスにはちょっと興味が湧いている。まさこが好きな俳優の鈴木亮平が出ているからっていうのもある🤭
エルピスとは、パンドラの箱を開けて災いがあふれ出たあとに、箱の中に残っていたもの。それは希望!あるいは、厄災の予兆? エルピスという題に何が込められているのかは、見終わったときにはっきりするのだろう。
いずれにしても、このドラマには引き込まれている。なかなかの社会派ドラマ。脚本が渡辺あやさん。歴代の朝ドラで一番印象に残っている「カーネーション」も彼女の作品だし、少し前の土曜ドラマ「今ここにある危機と僕の好感度について」も興味を持って見た。島根県のわがふるさとを舞台に描かれた、なんともノスタルジックな映画「天然コケッコー」も彼女だしなー。なんとなくまさこには合う脚本家なのかも。
エルピスでは、冤罪を追うというストーリーの合間合間に現実のテレビ画像が現れる。福島第一原発事故、オリンピック招致、元首相の虚言・・・。権力をかさに強行された数多くの出来事。冤罪同様表に出ず、闇に葬られそうになっている真実を、全部暴けたらどんなにスッキリすることだろう。貶められた何人もの善良な人たちがどれほど救われることだろうと思ってしまう。
でも、権力に抗うってことは、勇気のいること。今の日本のテレビドラマがそれを描くのは困難なこと。
だからこそ、頑張って!!と言いたくなるドラマだ。しばらく応援して、見ることにしよう。
はやとさんから送られてきた写真。色づいたイチョウが青い空に映える国会議事堂前。まさこも何度立ったことだろう。今ははやとさんが、折々に立っている。
国会前のイチョウ並木。落ちた銀杏の実の特有の匂いも懐かしい。木枯らしに葉を落とし、はだかになる冬。新緑の初夏。セミの鳴き声騒がしい夏。人間の声がそれに負けないように大きくなる季節。そして、また美しく黄色に色づく秋がやってきた。
日本のどこにいても、思いを同じくする人がいるということを感じる一枚の写真。