恐怖 線状降水帯


 あることがきっかけで、半月前から92歳になる島根の母のことがなんとなく気になり始めていました。弟頼みで、ほったらかしにしてたなーと、反省。かといって、物忘れはなかなかのものだけれど、相変わらず、足腰強く病気もせずの元気な母なので、何か今すぐ心配なことがあるわけではないのだけれど。6月の父の命日にも帰らなかったし、墓参りもしたいなぁと思い始めると居ても立っても居られなくなりました。
 思い立ったら、即スケジュール帳と睨めっこ。ここ!!と決めたら、妹スミちゃんに連絡。泊めて!と。ところが、スミちゃん、今年の秋に経営してるスイミングをたたむことにしてて、今は帰りが20時21時と、大忙しの様子。それなら!と、ホテルを予約しました。手早く予定を組み立てるのがまさこです。
 今回は、益田市の新しいホテル マスコスを取りました。スミちゃんに伝えると、じゃあ、その日は益田の街で飲もう!と決まり。なるべく早くスイミングを出るから!と、開始時間は19時半に。
 こちらでの仕事を終えて、15時下関を出発。美祢〜萩を経由して18時、マスコス到着。
 チェックインしてしばらくベッドでゴロゴロしてると、下の方から、太鼓の音が。ホテルのレストランで石見神楽が演じられていました。子どもの頃から、石見神楽大好きまさこ。スミちゃんを待つ間、レストランの外からガラス越しに神楽をのぞき、身体中を震わせる激しい太鼓の音に浸っていました。やっぱり石見神楽はええなー😍
 仕事をスタッフに任せて早目にスイミングを出てきたスミちゃんと合流。なんと、姪っ子のアサミと夫のカズくんも一緒でした。
 4人で益田の飲み屋街を歩きます。
 黄昏れどきの思わぬ4人の街歩きは、それもまた楽しくて、足取りも軽い。
 予約の店では、少し遅れて、甥っ子ケイスケ、いとこのキコちゃんも合流。賑やかな晩餐となりました。
 せっかくだから、益田飲み屋街をもう少し!と、BAR&ライブハウスで、もう一杯飲んで、ホテルに帰ってきました。
 ずいぶんと楽しい時間を過ごしましたが、今回の帰省のメインは、実家の母に会うことと墓参り。マスコスは、温泉付きホテルでしたが、翌日に備え、そのままベッドに倒れ込み爆睡。なんだか、ちょっと疲れがたまってるような・・・。ハードなスケジュールを組んでるのは、自分なんですけど😥
 翌朝は、前の日に途中の道の駅で買っておいた菓子パンと昨夜BARを出たあとコンビニで買ったトマトジュースで、朝食を済ませ、スーパーの開店時間に合わせてホテルを出発。弁当や子どもたちの好きそうな食材、パン類をさまざま買い込んで、実家に帰りました。
 高校生の子どもたちは、部活に出かけていましたが、母は、相変わらずの朝のルーティン作業中でした。朝ごはんの片付け、洗濯、掃除と、92歳がようやるわー😮‍💨
 まずは、仏壇の前に進んで、ばあちゃんと父にご挨拶。見守っててね!と。そのあとは、雨が降り出す前にお墓に参りに行こう!と、仕事中の母を急かして、今日ばかりは車で出発。墓場所では、お参りは決まって4か所回ります。水場で備え付けのヤカンにたっぷりの水を汲み、まず叔父・叔母が眠るお墓へ。次にばあちゃんが眠る本家のお墓へ。そのあとは、父が亡くなって建てた実家のお墓へ。ここで、しっかりゆっくりお参りしてから、最後は、もう一人の叔母と従姉妹が眠るお墓へ。どのお墓でも花入れを洗い、持って行った花を飾り、線香を焚いてお参りします。
 父のお墓に向かって「お父ちゃん、早うからそっちに行ってしもうてから」「わたしゃーなかなかそっちに行かれんのよ」「まだまだ行かれんけーね」と母が話しかけています🤭
 父は、亡くなるほんの少し前のまだ話ができるとき、母に向かって「逝くんなら、一緒がええのぉ」と声をかけたそうです。それに対して「わたしゃーまだ逝かれんよ。向かうで待っときんさい!」とこたえたというのが我が母ですから😅
 父が亡くなって、後日母からその話を聞いたときは、爆笑しましたが、やっぱり「まだ逝かれん」母なんです。笑える。安心する。
 帰ってきてよかった☺️
 墓参りを済ませ、コーヒー☕️飲みながら母と、たわいもない話をして過ごす時間。たまには、これが必要やな!としみじみ思ったまさこ。
 弟ののりぼうが帰ってきて、「あんた、帰り、雨は大丈夫かね?」と。そうやね!じゃあ、早くお昼食べようやー!と、3人で弁当を食べることに。弟がいるとついつい弟との会話が弾みます。実家の木工所を継いで、それを生き甲斐にしてきた弟ですが、さすがにこの物価高騰には呆れ果てています。木材の高騰は木工所にとっては死活問題。「じゃからちゅうて、価格は上げられんのよ😮‍💨」と。政治の話で、ふたりが語る語る。そばで母は、ふーん、そうなんかね、と相槌を打つだけ。
 政治の話や子どもたちの将来の話をしっかりしたところで、さ、早よー帰ろ!と腰を上げ、雨がひどくなる前に!と、車に乗り込みました。母と弟に見送られ、慌ただしく帰路につきましたが、束の間の実家タイムもこれからは大切にしたいなーと思いながら、下関を目指しました。
 島根を抜けるころから、空が暗くなり、山口市を過ぎた辺りから、黒い厚い雲が覆い始め、降るかなーと思った途端、大きな雨粒がバラバラバラーー!!っと車の天井を叩いてきました。キターーー!!
 線状降水帯に突入。しばらく最速ワイパーも効かない中を速度を落として徐行運転。水はねは、まるで水上のジェットスキーのよう。身を固くして、緊張しながらの道中でした。本当に怖かった😱
 こんな日に出歩く自分が悪いんです!!ごめんなさいと、誰にともなく侘びながら、恐々運転でもなんとか我が家に到着。
 ほぉーーー😮‍💨

 昨夜からの、あの楽しかった時間が吹き飛ぶ線状降水帯の恐怖でした。


 温泉にも入らず、ひたすら眠ったマスコスのお部屋。木の香りがして、清潔で快適なホテルでした。
 今度来るときは、温泉♨️にも必ず!!